2026年10月28日 確認・公開(カクヨムコンテスト12の応募要項にもとづく)
この記事は、2026年10月28日時点の応募要項とガイドラインを、執筆アプリ「綴箱(つづりばこ)」の運営者が読んでまとめたものです。正式な判断は主催者が行います。応募する前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください。
・カクヨムコンテスト12 応募要項: https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_contest_12/detail
・カクヨムコンテスト12【短編】応募要項: https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_contest_short_12/detail
・カクヨム ガイドライン(生成AIの利用について): https://kakuyomu.jp/legal/guideline
結論:使ってもよい。ただし、実際の使い方に合ったタグを付ける
規定の要点は3つです。
- 生成AIを使うこと自体は禁止されていません。使った作品には、使い方に応じて「AI本文利用」「AI本文一部利用」「AI補助利用」のどれかのタグを付けます
- タグと実際の使い方が違う場合は、選考対象外になります
- どのタグに当たるかの問い合わせには、カクヨムは答えないとしています。自分で判断する必要があります
つまり、AIを使ったかどうかよりも、使ったことを正直にタグで示しているかが問われます。いちばん避けたいのは、使ったのにタグを付けないこと、実際より軽いタグを付けることです。
3つのAIタグの違い(ガイドラインより)
| AI本文利用 | 本文の大半(目安50%以上)が生成AIによって生成された文章。または、その文章に作者が軽微な修正を加えたもの |
|---|---|
| AI本文一部利用 | 本文の一部(目安50%未満)が生成AIによって生成された文章。または、その文章に作者が軽微な修正を加えたもの |
| AI補助利用 | 生成AIのアイデアや資料をもとに、作者自身が本文を書いたもの。または、作者自身が書いた文章の校正を生成AIに行わせるなど、創作の補助として使ったもの |
| 当てはまらないもの | 検索サービスなど、ふだん使っている道具に付いているAIの補助機能。文書ソフトの自動校正機能を使って書いた作品 |
分かれ目は、AIが作った文章が本文に入っているかどうかです。入っていれば「本文利用」か「本文一部利用」、入っていなければ「補助利用」になります。「50%」はあくまで目安とされています。
この使い方はどのタグ? 具体例で整理
以下は、ガイドラインの文面から私たちが読み取った目安です。最後は自分の使い方に合わせて選んでください。
「AI補助利用」に当たると考えられるもの
- アイデアの壁打ち(「この設定で面白くなる要素は?」と相談する)をして、本文は自分で書いた
- 自分で書いた文章の誤字脱字や言い回しを、生成AIにチェックしてもらった
- 登場人物・用語の一覧づくりや、設定と本文の食い違いのチェックなど、自分の原稿の整理に使った
- 書いた原稿の感想を生成AIからもらい、直すかどうかは自分で決めて、自分で直した
「AI本文一部利用」「AI本文利用」に当たると考えられるもの
- 生成AIに書かせた場面や段落を、そのまま、または少し手直しして本文に入れた(全体の目安50%未満なら「一部利用」、50%以上なら「本文利用」)
- 生成AIの下書きをもとに、言葉を少し直して仕上げた
迷いやすいもの
- 生成AIに文章を直してもらった:誤りの指摘を受けて自分で直すのは補助ですが、段落ごと書き換えさせた文章を採用すると「AIが生成した文章」が本文に入ることになり、「本文一部利用」に近づきます
- 生成AIにプロットを出してもらった:カクヨムのタグは本文の文章を基準にしているため、AIのプロットをもとに自分で本文を書いたなら「補助利用」と考えられます。ただし、ほかの新人賞(電撃小説大賞など)では、構成の主要部分をAIに作らせることを認めていない場合があります
タグがいらないと考えられるもの
- 縦書きで見え方を確かめる、文字数を数える、原稿を PDF にするなど、生成AIを使わない道具
- 文書ソフトの自動校正(ガイドラインで「該当しません」と書かれています)
「選考対象外」を避けるために:使ったことを記録しておく
タグを選ぶのは自分で、問い合わせても答えはもらえません。しかも、カクヨムコンテストの長編は10万字以上あり、何か月もかけて書くことがほとんどです。応募するころには「どの場面でAIを使ったか」を思い出せなくなりがちです。
そこで、使った日・使った道具・何に使ったか・本文に入れたかどうかを、その都度メモしておくのがおすすめです。規定で記録が求められているわけではありませんが、タグを選ぶときの根拠になり、あとで聞かれたときにも落ち着いて説明できます。
11/20 ○○ 魔法の仕組みのアイデアを相談。本文は自分で書いた
12/02 ○○ 第8話の戦闘の場面の下書きを出してもらい、約1,500字を手直しして使った(本文に入れた)
この例なら、本文に入れた文章があるので「AI本文一部利用」を選ぶことになります(全体の50%未満の場合)。
応募の条件も確認(要項より)
| 応募受付 | 2026年12月1日(火)正午 〜 2027年2月1日(月)午前11:59 |
|---|---|
| 読者選考 | 2026年12月1日(火)正午 〜 2027年2月8日(月)午前11:59。中間選考の発表は2027年3月ごろ、最終選考の発表は5月ごろの予定 |
| 長編(カクヨムコンテスト12) | 応募受付の終了までに本文が10万字以上。受付期間中に完結している必要はない |
| 短編(カクヨムコンテスト12【短編】) | 本文が400字以上1万字以内で、受付期間中に完結していること。短編小説部門と、エッセイ・評論部門がある |
| 共通 | カクヨムに会員登録している個人が応募できる。自分で書いたオリジナル作品(一次創作)に限る。カクヨムに公開中の作品も、受付開始後に応募できる。18歳未満は保護者の同意が必要 |
| 生成AI | 使った作品は、使い方に応じたタグを付ける。タグと実際の使い方が違う場合は選考対象外 |
応募したあとに作品を取り消したり削除したりすると、選考対象外になります。受付期間が終わったあとに直す場合も、作品は公開したままにする必要があります。細かい条件は、必ず公式の応募要項で確かめてください。
10万字を締切までに書くには
長編は、受付の終了(2027年2月1日)までに10万字が必要です。12月1日から書き始めると、1日あたり約1,600字。いま(10月下旬)から始めれば、1日あたり約1,000字です。書きためておいて、受付開始後に応募することもできます。
ほかの新人賞にも出すなら
生成AIの決まりは、賞によって大きく違います。たとえば電撃小説大賞(第34回)は、誤字チェックやアイデア出しなどの補助だけを認め、本文や構成の主要部分をAIが生成した作品は審査の対象外としたうえで、使ったツールと目的の申告を求めています。カクヨムから電撃小説大賞に応募する場合は、カクヨムのタグと電撃小説大賞の申告の両方が必要です。詳しくは「電撃小説大賞で生成AIは使っていい?」にまとめています。
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