2026年10月30日 確認・公開(第15回ネット小説大賞の応募要項と、小説家になろうのガイドラインにもとづく)
この記事は、2026年10月30日時点の応募要項とガイドラインを、執筆アプリ「綴箱(つづりばこ)」の運営者が読んでまとめたものです。正式な判断は主催者が行います。応募する前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください。
・第15回ネット小説大賞 応募要項: https://www.cg-con.com/novel/vol15/
・小説家になろう ガイドライン「AI利用状況に関して」: https://syosetu.com/site/ai/
結論:「AI直接使用」の作品は応募できない。それ以外は応募できる
規定の要点は4つです。
- 小説家になろうの4つの区分のうち、「AI直接使用」に当たる作品は応募不可(選考対象外)です
- 「AI間接利用」「AI補助的利用」「AI不使用」の作品は応募できます。ただし、最終的に受賞できるかどうかは、各協賛企業が判断します
- 主催者や協賛企業が必要と判断した場合、生成AIを使ったかどうかと、使った範囲・内容の説明を求められることがあります。事実と違う申告をしていた場合や、受賞後に違反が分かった場合は、受賞が取り消されることがあります
- 生成AIを使った作品について、応募できるか・受賞できるかなどの個別の問い合わせには、主催者は答えないとしています
また、なろうのガイドラインが変わった場合は、応募期間中や選考期間中でも、このコンテストの規定が変わる可能性があると書かれています。締切の前にもう一度、要項を確かめるようにしましょう。
なろうの4つのAI区分(ガイドラインより)
小説家になろうでは、作品ごとに「AI利用状況」を設定することが必須です(設定しないと新しい作品を投稿できません)。区分の中身と、ネトコン15に応募できるかをまとめると、次のとおりです。
| AI直接使用 | 本文に、AIが生成した文章をそのまま使っている箇所がある。対象は、一文を超える「連続する文章のまとまり」から。作品ページに表示される。 ネトコン15:応募不可 |
|---|---|
| AI間接利用 | AIが作ったものを、下書きや素材として間接的に使い、本文は自分の表現で書いた・すべて書き直した。作品ページに表示される。 ネトコン15:応募できる(受賞は協賛企業の判断) |
| AI補助的利用 | アイデア出し・資料調べ・誤字脱字のチェックなど、本文の執筆そのものにはAIが関わっていない。第三者には表示されない(コンテストに参加しているときなどは、関係する企業に伝わることがある)。 ネトコン15:応募できる(受賞は協賛企業の判断) |
| AI不使用 | 構想・プロット・執筆・校正のすべてで、AIを一切使っていない。第三者には表示されない(同上)。 ネトコン15:応募できる |
分かれ目は、AIが生成した文章が、そのまま本文に入っているかどうかです。そのまま入っていれば「直接使用」、AIの文章を素材にして自分で書き直していれば「間接利用」、本文の文章にAIが関わっていなければ「補助的利用」になります。
この使い方はどの区分? 具体例で整理
ガイドラインに挙げられている例をもとに整理しました。最後は、自分の使い方に合わせて選んでください。
「AI直接使用」=ネトコン15に応募できない
- ひとつの場面(場面転換から次の場面転換まで)や段落を、AIに書かせてそのまま貼り付けた
- AIが書いた文章を、単語を変える程度に直して使った(ガイドラインでは、作者の修正が単語の変換などにとどまる場合は「直接使用」としています)
- 自分で書いた文章をAIに書き直させて、そのまま貼り付けた
「AI間接利用」=応募できる。ただし作品ページに表示される
- AIが作ったプロットをもとに、本文は自分で書いた
- 自分のプロットからAIに文章を書かせたが、そのすべてを自分で書き直した
- AIの文章を参考にして、言葉の選び方やつなぎ方、たとえなどをすべて自分で書いた
- それだけでは創作性のない、AIが作った短い一文を使った箇所がある
「AI補助的利用」=応募できる。第三者には表示されない
- 自分で書いた文章の誤字脱字のチェックにAIを使った
- 作品のアイデアをAIに相談した
- 舞台設定や歴史背景を調べるのにAIを使った
迷いやすいもの
- 「自分の文章だから大丈夫」ではない:自分で書いた文章でも、AIに書き直させた結果をそのまま本文に入れると「直接使用」に当たり、ネトコン15には応募できません。誤りを指摘してもらって自分で直すのと、AIが書き直した文章を採用するのとでは、区分が変わります
- AIのプロットで書いた:本文が自分の文章でも、AIが作ったプロットをもとにしていれば「間接利用」です。ネトコン15には応募できますが、作品ページに「AI生成物を下書きや素材として間接的に利用している」と表示されます
- 一部の話だけAIを使った:区分は作品ごとに設定します。たとえば第3話の一場面だけでもAIの文章をそのまま使っていれば、作品全体が「直接使用」になります。どの話で使ったかは、任意で備考欄に書けます
- 書いている途中で使い方が変わった:ガイドラインでは、利用状況が変わったのに区分を変えないことも「虚偽の設定」として控えるよう求めています。連載の途中でAIの使い方が変わったら、区分を見直しましょう
なお、本文がすべてAIの文章だけでできている作品は、ネトコンとは関係なく、なろうへの投稿そのものが禁止されています。
「応募できる」と「受賞できる」は別
「間接利用」「補助的利用」の作品も応募はできますが、要項には最終的な受賞の可否は各協賛企業の判断と書かれています。ネトコンは、多くの出版社などが同時に選考する仕組みで、AIの使い方をどこまで受け入れるかは、企業によって違う可能性があります。
また、ネトコン15はほかのコンテストとの重複応募を認めていますが、応募先のコンテストの規約に反していないかは自分で確かめるよう求めています。たとえば電撃小説大賞(第34回)は、構成の主要部分をAIが生成した作品を審査の対象外としています。ネトコン15に応募できる「間接利用」の作品でも、ほかの賞には出せない場合があります。詳しくは「電撃小説大賞で生成AIは使っていい?」にまとめています。
説明を求められたときのために:使ったことを記録しておく
ネトコン15では、主催者や協賛企業が必要と判断した場合、生成AIの使用の有無と、使った範囲・内容の説明を求めることがあります。しかも区分は自分で判断し、個別の問い合わせには答えてもらえません。なろうの連載は何か月も続くことが多く、あとから「どの話でAIを使ったか」を思い出すのは大変です。
そこで、使った日・使った道具・何に使ったか・本文にそのまま入れたかどうかを、その都度メモしておくのがおすすめです。規定で記録が求められているわけではありませんが、区分を選ぶときの根拠になり、説明を求められたときにも落ち着いて答えられます。
11/20 ○○ 魔法の仕組みのアイデアを相談。本文は自分で書いた
12/02 ○○ 第8話の戦闘の場面の下書きを出してもらい、参考にして全部自分で書き直した
この例なら、AIの下書きを素材にして書き直した場面があるので「AI間接利用」を選ぶことになります。もし12/02の下書きを少し直しただけで使っていたら「AI直接使用」になり、ネトコン15には応募できません。
応募の条件も確認(要項より)
| 募集期間 | 2026年10月14日 11:00 〜 2027年1月13日 23:59。中間発表はなし。最終結果の発表は2027年4月下旬の予定 |
|---|---|
| ジャンル・文字数 | ジャンル不問・文字数制限なし。完結・未完は問わない |
| 応募方法 | 小説家になろうに投稿している作品に、キーワード「ネトコン15」を設定する。あわせて、作品に合った「部門キーワード」を1つだけ設定する(複数部門への応募は控える) |
| 感想サービス | 「ネトコン15感想」のキーワードで応募すると、抽選で合計500作品程度に運営スタッフから感想が届く(このキーワードだけで応募も完了する) |
| AI利用状況 | 間接利用・補助的利用・不使用は応募可。直接使用は応募不可 |
| 応募できないもの | 二次創作、日本語で書かれていない作品、ノクターンノベルズ・ムーンライトノベルズ・ミッドナイトノベルズの掲載作品、なろうの利用規約に反する作品。商業化済み・商業化が決まっている作品は、セカンドチャンス賞のルールに合うもの以外は応募不可 |
応募した作品は、結果発表までキーワードを外さないよう求められています。複数の作品を応募することもできます。細かい条件は、必ず公式の応募要項で確かめてください。
ルビの見え方を確かめる
小説家になろうでは、|漢字《かんじ》の形でルビを付けられます。書き方を間違えると、記号がそのまま表示されてしまいます。無料の縦書きプレビューに本文を貼り付けると、ルビが正しく付いているかを縦書きで確かめられます。登録は不要で、文章は外へ送られません。